[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
「なんだよ?
ばぁちゃんに話さねーのか?」



「もういい。

まぁオレも、家訓を聞かずに
好き勝手してるクチだからな。

今回は見過ごしてやる」



「――えっらそーに」



「どこがだ。

監視役を仰せつかってん
だから当然だろ」



そう言って、悟は右の拳で
ポカッとオレの頭を叩いた。



「ってーな!

お前はおとなしく、保健室で
生徒の悩み相談でも受けてろ!」



目くじらを立ててがなる
オレに、悟はうるさそうに
顔をしかめて、



「わめくな。言われなくても、
今回はそうしてやる。

けどな――…」


_
< 208 / 257 >

この作品をシェア

pagetop