[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜
「め、めめめ……っ」



ヤギじゃないけど、なんか
もうそれしか言えない。



あたしは気を落ち着ける
ためムリヤリ深呼吸を
挟んでから、やっとの
ことで返事をした。



「……め、迷惑なんかじゃ
ないですっ。全然っっ」



風見先輩はプッと面白そうに
笑ってあたしの近くまで来ると、



「そうか、よかった。

それじゃあ今度の土曜日、
駅前で待ち合わせにしようよ」



「は、ははははいっ」



「――よかったよ。

サボりのつもりで来て、
まさかこんな所で会えると
思ってなかったけど」


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