地味なあの子は鬼狩り少女 〜地味子の決意〜【改稿中】




『うん、まぁ、それはいいから。……神無』


『むぅ?……何、真剣な顔して』


『プール行くんだろ?つまり水着も着るんだろ?』


『まぁ……プールだしね?かなり嫌だけど……』


『よし、お兄ちゃんのために神無の水着しゃしんをボグァッ!?』


『もう!!アルティメット変態魔王は黙ってて!!』



……と、兄ちゃんの顔を蹴り飛ばしてから3日後。



「ぅ、うぅ〜……」


「神無、さっきから唸りすぎ。少しは落ち着きなっ」



学校前のバス停には、頭を抱えて唸る私とそんな私にうんざりする瑠美の姿があった。


見上げれば、空に広がるのは雲一つない青空。


非常に残念ながら――絶好のプール日和です。



< 111 / 434 >

この作品をシェア

pagetop