地味なあの子は鬼狩り少女 〜地味子の決意〜【改稿中】
「見え始めた日、何か変わった事とかあったりしたか?」
「いぇ……確か、なかったです」
「誰かが交通事故に遭ったのを、目撃したとかは?」
「……あったら覚えてます」
……そりゃそうだよね。
「じゃあ、何時頃から見えたとか……あるか?」
兄ちゃんの言葉に、龍真君はしばらく考え込む。
「いつ頃……、時間帯ですよね」
「あぁ」
「だったら、朝です。
朝、屋上に行った時です」