自閉症児光の夢、それは働く人になりたい
担任の松田先生は私と同じ年で、幼稚園の先生なのにピアノが苦手。


松田先生との運命的出会いをする。


光を新しい道に導いてくれた先生。


光は何か人を引き付ける力があるようだ。


無事に幼稚園へ入園はしたものの、その日から又新たな戦いが始まった。


光の入園と同時に、園長と光の事を頼んだ先生方も移動になり。


又信頼関係を、最初から作らなくてはならなくなった。


光を理解して貰う為には、かなりの時間がかかる。


結局光を頼める先生がいなくて、私が幼稚園へ通い、ずっと光に付き添う事になってしまう。


これでは家にいる時と全く変らず、ひたすら光を目で追う日々。


光は誰とも遊べず、遊具の周りをグルグル回っていた。


一人でいる光を見詰め、私は一体何をしているのか分からなる。

幼稚園へ通ってる意味が無いのではないか。


やはり、違う施設に通わせるべきだったのか。


不安に押しつぶされそうな日々が続く。





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