自閉症児光の夢、それは働く人になりたい
その事を長男に話すと長男は、光の頭を優しくなぜた。


「光、頑張ったな。」


ある日又幼稚園から、突然の電話。


今度は何があったのだろうか。


「すみません、光君がお腹に火傷をしてしまったんです。薫君が直ぐに家に電話してほしいと言って、泣いています。」


その日、仕事が休みだったお父さんと一緒に、幼稚園へ向かう。


今日は来客の予定があり、湯沸かしポットのお湯が出る状態のまま、ポットを乗せた台は子供たちが手の届く場所にあった。


もう起きてしまった事は仕方ない。


それより早く病院へ行こうと急いだ。


泣き叫ぶ、光を抱き抱えて病院へ、車を走らせた。





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