自閉症児光の夢、それは働く人になりたい
指揮者を見て必死に小太鼓を叩く光。


大太鼓を叩いてるのは、光のヒーローのヒデキ君だ。



涙で霞み光の姿がよく見えない。



父さんも泣いている。



次男が言う。



「光は凄い、やるときはやるんだな。」



鼓笛隊を立派にやりこなし、拍手を浴びている子供たち。


そして、最後鼓笛隊が終わるとみんなは行進して戻るのに、光はいきなり私の所に来たので驚いてしまった。



すると担任の松田先生が私の所へ来て。



「お母さんすみません。最後行進する事を光君に教えてなかったんです。」


いえ、いえ、立派に小太鼓を叩けただけで充分です。


先生、ありがとうごさいました。



みんなもありがとう。


近くにいたお母さんも光を誉めてくれたのだ。



こんなに嬉しい事はない。







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