To.ｶﾉﾝを奏でる君

　そしてそして、葉山美香子。

　私がいつも描く恋敵は高飛車で自己中心的で、ちょっとムッとする女の子だったりします。でも、美香子は違いました。

　本当に、何にでもまっすぐでフェアに行こうねって言う憎めない女の子。

　陰を抱えつつ、まっすぐに祥多を好きな美香子にどれだけ悩まされたか。祥多とくっつけてあげたいと幾度となく思いました。


　最後に、早河隆太。

　花音の弱味に漬け込む嫌な奴にしてやろうと思っていたのに…。一番良い奴になった気がします。

　彼はとにかく祥多に傷つけられる花音を優しく受け止めてあげる役目を負いつつ、成長して行く姿を書きました。

　人を好きになるという事の大切さを一番気づき、知ったのは彼でした。いつか幸せになってくれるでしょう。





　今となっては本当に大切な作品になった『To.ｶﾉﾝを奏でる君』

　この作品を通して伝えたかった事はたくさんあります。そんな中で、一つ一つ、自分に必要だと思える事だけを掬い上げて下されば、それで私は幸せです。

　この作品を通して得たものを少しでも今後の糧にして下されば。


　ラストには本当に悩まされました。

　受け止める方によって、このラストは、ハッピーエンドにもバッドエンドにもなると思います。





　私のプロフィールの【マイリンク】にて、当作品のキャラクターアンケートを行っております。ご協力下さい！

　投票して下さいますと、お礼画面で、ほのぼの少甘の番外編が読めます。





　告知。

　新作ですが､当作品の続編を執筆する事に決めました！

　とは言っても、次世代編……祥花と奏多、直樹と美香子の愛娘達を中心としたお話です。

　お楽しみに。






　長くなりましたが、ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

　皆様がこの『To.ｶﾉﾝを奏でる君』と出逢って下さった事、心より感謝申し上げます。

　また次回作でお会いして下されば幸いです。


　　…08ｰ07ｰ13 未波綾女…


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修正・頁凝縮編集完了。
09ｰ02ｰ21 未波綾女
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