記念日
祐樹の言った約束は、私を苦しめた。


１、クラスの男の子と喋ったらその内容は必ず報告する。名前も言う。

２、家を出るとき、帰ってきたら必ず連絡。

３、夜１２時には電話をしてから寝る。


４、みんなと遊びに行くのは週に１回。
男の子と遊びにいくのは禁止。



明らかにおかしい約束だった。
でも、少しの間、祐樹が感情的になってるだけだと思って我慢した。



頑張って約束を守って１週間が過ぎた。


夜、寝る前に電話をかけた。

『じゃぁ、これから寝るね。』

『うん、ぉゃすみ香。』

『祐樹、あのね、１週間守ったょ。ソロソロ信じてもらえないっ??』

『まだ、まだ信じられないっ。』

『私、そんなに信用ないかな??』

『香を失うのが怖いんだっ!もう少し俺に信じさせて??』

『うん、分かった。おやすみっ。』



この約束を、私は１ヶ月守った。



もちろん、記念日は会ったけど楽しくなかった。
私は、祐樹に怖いという感情しかなくなった。。。。。
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