『A』
 
スキップをする少年目掛けて、無数の銃弾が飛来して来た。

「おっほ、来た来た」

少年の身に降り注ぐ銃弾の嵐、全面から一斉に放たれたソレは、躱すことも防ぐことも不可能。

ただし、通常なら、だが。

銃弾の嵐に曝されたこの少年は、この程度でやられるような可愛らしい存在ではなく、存外に非常識な存在であった。

本来視認できない速度で飛来する銃弾を、確実に目で見て確認し、確実に避けながら前進する。

通常なら一瞬でミンチになっている状況だが…

「ダァ〜ッシュ、奪取、脱臭〜♪
キツクあんたを脱臭〜♪」

少年にとっては、歌を歌う余裕すらある状況であった。

「な、なんだコイツ!?
弾を避けながら、向かって来る!?」

猛スピードで前進を続ける少年は、敵部隊と接触する距離に到達した。

「オラァッ!
1番乗りぃっ!」
「ゲフッ!」

兵士の一人に飛び蹴りを喰らわせ、少年が高らかと声を上げる。

「行くぞ!オッサン達!」

一呼吸で5人の兵士を薙ぎ倒し、それでも勢いは止まらない。

最新最強の大国の軍隊に、超巨大で超強力な、一人の竜巻が激突する!
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