I LOVE YOU

The Next Seat[ 愛side ]

私たちは3-1の教室に入った。

担任は一年の時と同じ原先生。

すごい大雑把な人なんだよ…

あ、黒板に何か書いてある。

『席は自由(その席がこれからの席)』

ほら、適当すぎるでしょ。普通は出席番号じゃないかな?

「やった!自由じゃん♪愛、後ろらへん座ろうよ。」

綾、もう席決めてる。

まぁ、綾の隣ならどこでもいいや。

私は綾の隣に座ろうとした。が・・・

「ちょ、愛!だめっ!

「へっ?」

…え?なんで怒られたの?

「ここは由貴の席なの!愛はうちの前ね!」

あ、そうか。由貴くんの隣がいいもんね。

「え、私の隣知らない人来るじゃん。」

私、人見知りだから知らない人来たら…まぁこの話はいいや。

「なに言ってんのよ、隣は優に座らすしかないじゃん。」

綾が勝手に決めてるし、しかもニヤニヤしながら。

まぁ、綾の強引さには感謝しておこっと。

優が私の隣の席に座ってきた。

「よかった。こいつらの後ろだといちゃいちゃしてんの見せつけられるところだったからな。なぁ、愛?」

「たしかに、それは絶対やだ。」

私もそんな関係になれたらな、とか少し考えてたりする。

「二人してひどーいっ!付き合ってるんだからいいでしょ?!」

「はいはい、いいですね。彼氏できてて、しかも隣の席で。私だってそうなりたいんだからね!」

あ…やっば。普段の何気ない会話してるのいいいけど優がいること忘れてた…

何か聞かれるかな…?

「あ、そうだ。愛、メアド交換しようぜ?どうせこいつらといる時多いしな。」

何も聞かれなくてよかったぁ~それにアドレス聞いてくれた!

けど、綾のおまけ的な感じにしか思われてない気がするなぁ。
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