ストレートラブ





んも~つれないなぁ!そんな山下くんだから追いかけたくなっちゃうんだけどね☆



「山下くん!また明日ねっ!」



「明日学校休み」



「てことは、デートが出来ちゃうね!?どこに行く~?」



「行かねぇ」



そう言って、里津くん家へ足を進める山下くん。ふんだっ!またデートに誘うもんね~だ!



「マイダーリン、バイバ~イっ!」



「その呼び名やめろ」



そのまま山下くんが家に入るまで見送る。それがあたしの中のマニュアルだったんだけど、想定外の事態が起きてしまった。な、なんと山下くんあたしに、



「…………気をつけて帰れよ」



そう言ってくれた。ビックリし過ぎてあんぐりしてしまった。気がついたら山下くんはもういなくて、1人立ち尽くしていたあたし。



「やばい……今日は寝れそうにないっ」



スキップをして鼻歌を歌いながら、家路へ向かう。こんなに素敵なことはないよ!そしてあたしは、嬉しさを隠しきれずに空へ叫んだんだ。



「山下く~ん!大好き~っ!」





< 150 / 332 >

この作品をシェア

pagetop