ストレートラブ





そして、午前から文化祭の準備の時間に入った。まずは、全学年で会場作りからスタート。シートを敷いたりイス並べをしたり、クラスごとに分担して行うことに。



他にも外掃除をしたり、外で模擬店を行うクラスの分のテントを立てたり、うっちー先輩の指示によってみんな動いた。



会場作りが落ち着いた頃、舞台発表のリハーサルが始まり、同時進行で各クラス出し物の準備時間となった。



あたしも一旦クラスに戻ることになった。クラスでは、教室内を可愛らしく装飾したり、イスや机の配置を決めたり、たこカフェの準備が進んでいた。



「入口にもっと花増やそうよ!」



「子ども達への来店プレゼントも作ろ!タコの絵とかさ」



いろんな声が賑わい、あたしも大きな紙にタコの絵を書きまくった。自信あり気に書いたタコは不評だったけど。



「案外、上手くできたよな」



教室内を見渡しながら言った阿木くん。その言葉に頷いたあたし。



「ダンスのおさらいをしたら、実行委員の準備に行くからね!」



「ウキウキしすぎ。明日と明後日は、嫌って程山下といれるだろうが」



「山下くんとの時間は、1分1秒が大切で勝負の時なの!」



「あっそ」





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