好きの言い方も知らずに。
あたしの中身



あたしは休日もチャットをするために友達との約束も断る。


生活の一部になっていた。


お昼に起きて、夕方までパソコンの前に座り彼を待つ。


チャットルームに入ると、あたしがどこにいるのか彼にわかるように、掲示板に書き込んでおく。


彼はいつもそれを読んであたしのところに来るのを知っていた。


もちろん、彼と会えない日もあるからそんな日は常連さんとお話をしている。


たまに、メールしよう。と言われるときがあるけれど、あたしはそれをことごとく断る。


自分でもわかっていたの。
彼に依存するなんてことはいけないことだって。


それでも、彼はあたしの部屋に来てくれた。



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