彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜
「ふ、二人とも息ぴったりだね」
私は言うに事欠いて、そんなことを呟くと
二人ともお互いの顔を見て、苦い顔で睨み合う
しばしの沈黙
何この状況…
メチャクチャ居心地悪い
「行くぞ」
その沈黙を破って私の背中を押したのは斗真くんだった
すると浬世也がすかさず私の腕を取る
「菜々子、今日一緒に帰ろう?」
私はいいよっと答えようとしたら斗真くんが言葉を遮った
「こいつ用事があるからダメ」
え?
用事って何?
「は?」
私が疑問に思うと同時に、浬世也も顔をしかめて斗真くんを見る
斗真くんは私を見るとニコッと笑って
「な?用事あるよな?」
「え…ああ…うん?」
私は斗真くんの勢いと笑顔に押されて思わず首を縦に降っていた