彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜
斗真くんは膝に頬杖をついて口元を手で押さえながら、困ったような顔をしている
うーん…
その姿も美しい
私は自分の横に落としていた携帯電話を拾って斗真くんに向けた
「今度は何?」
「え?…写メ撮ろうかと」
「やめろ」
そう言って私の携帯電話の蓋を閉じる
「わかった」
「え?」
「友達だろ?」
え!?
斗真くんがこちらを向いてニコリと笑っている
嘘!
本当に!?
やった!
嬉しい!メチャクチャ嬉しいよー!!
「ただし…」
はい?