彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜




斗真くんは膝に頬杖をついて口元を手で押さえながら、困ったような顔をしている



うーん…


その姿も美しい


私は自分の横に落としていた携帯電話を拾って斗真くんに向けた



「今度は何?」


「え?…写メ撮ろうかと」


「やめろ」



そう言って私の携帯電話の蓋を閉じる



「わかった」


「え?」


「友達だろ?」


え!?


斗真くんがこちらを向いてニコリと笑っている



嘘!


本当に!?


やった!


嬉しい!メチャクチャ嬉しいよー!!



「ただし…」


はい?




< 15 / 315 >

この作品をシェア

pagetop