彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



斗真くんを見ると、もう寝息を立て初めている



本当にここは斗真くんがいつも利用しているんだろうな…



それぐらい馴染んでる雰囲気があった



そう言えば、斗真くんに話があるって言った時



裏庭を指定したのは斗真くんだった



もしかして裏庭で女の子に告白されたら、すぐにここに連れ込んで…



私はブンブンと顔を振って嫌な考えを吹き飛ばす



私はこれからそんなこと考えたらいけないポジションなんだ



なんてったって友達…



彼女にはなれないんだから



私は寝てしまった斗真くんの綺麗な横顔に携帯電話のカメラを向ける



「えい」


カシャッ━━━……



せめてもの最後の記念だい



これぐらいしてもバチは当たらないでしょ?



これからは友達…



私に出来るかな…



そんなことを考えながら斗真くんの寝顔を携帯電話の待受け画面に設定した




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