彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜




振り向くとそこには浬世也(リヨヤ)が廊下の窓から顔を出していた



「浬世也〜!」



そう言ってまた私は優ちゃんにしたように浬世也にも抱きつく



「え!どうした!?」



「ダメだったよぉ」



「……そうかぁ…」



浬世也はそれだけ聞くと全部わかったと言わんばかりに私の頭をポンポンと叩く



「今日、迎えにくるから一緒に帰ろ?」



「うん…」



「優ちゃんごめんね〜今日は菜々子借りる」



「どうぞどうぞ」



そう言うと浬世也は自分の教室に帰って行く



その浬世也をチラチラと見ている女の子は多い



私を嫉妬じみた目で見る人もいる



浬世也もなかなかモテるのだ



「浬ぃくんってホントにいいこだねぇ〜」



「でしょ?」



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