彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜




「そいいえば、菜々子かーちゃんは?」


「ああ〜今日、夜勤だよ」


「ふーん、そっか…」



私のお母さんは看護師をしていて月に何度か夜勤でいないことがある



「久しぶりに泊まってく?」


「え?」


「最近、全然泊まんないじゃん」


「うん…まあ…色々ね」


「はー?」


中学校のころはお母さんが夜勤の度に泊まりに来ていた浬世也は、高校になって一度も泊まりに来たことがない



泊まりに来た日は朝までゲームしたり、DVDを見ながら話をしたりしていつの間にかリビングで雑魚寝するのが定番だった



散らかし放題の部屋につけっぱなしのテレビ


それを帰ってきたお母さんに毎回怒られていた



それまで寂しかったお母さんの夜勤が、すごく楽しいものに変わって毎回楽しみだったことを思い出す



「いいじゃん!久々にゲームしようよ!」


「うーん…」


なんだかやたらと切れの悪い浬世也に少しイライラしながら


「何?嫌なの?」


「嫌じゃねーけど…」



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