彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜



じゃあなんで教室に来ないんだろう



私はキョロキョロと辺りを見渡すけれど、斗真くんが居そうな気配はない



「倉田?」


「え?」


下足箱から離れて一旦廊下に戻ると後ろから声を掛けられた



振り替えるとそこには松崎くんが立っていて、相変わらずの優しそうな笑顔で話しかけてくる



「どうした?キョロキョロして…」


「松崎くん、斗真くん見なかった!?」


「え?工藤?」


松崎くんは私の剣幕に少し驚いたような顔をした後、見てないなぁ〜っと言った



うーん…


やっぱ知らないよね


そう思いながら私は松崎くんの胸元に何気なく目を向けていた



あ…


「この間は元気付けてくれてありがとな…嬉しかったわ〜」


「松崎くんも付けてないんだ…」


「え?」




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