彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜
バシッ━━━……!!
私は斗真くんに捕まれていた手を思いっきり振り払った
その勢いのまま、私の手が斗真くんの頬を強く打ち付ける
「…っ━…!」
その拍子に口が離れて、急いで起き上がる
「って〜……バカぢから…」
そう言うと斗真くんは私が叩いたところを手で押さえる
斗真くんの顔は少し赤くなっていた…
「ご…ごめ…!」
私は思わず焦って謝っていた
本当は私が謝ってもらいたいぐらいなのに
痛がる斗真くんを見ていたらどうしようもなく申し訳ない気持ちが込み上げて来て
近くに落ちていたコーヒーを拾って斗真くんの頬に近づけていた
「まだ冷たいからこれを…」
斗真くんはそんな私の行動をキョトンとして見ている
「ごめんね…」