DIA-ダイヤ-
「映画面白くなかったか?」


「…ううん、違う」


だんだん目に涙が溜まってくる。


「さっきのことか?」


「………」


黙る私。


「俺、加奈のことなんか綺麗サッパリ忘れてるぜ?気にすんなよ」


「…違うよ。そうじゃない」


私達はなんとなく館内の目立たない場所で立ち止まる。


「今度はなんだよ?」


悠斗が珍しく少しイラついている。


悠斗のイライラがどんどん私にも伝染する。


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