DIA-ダイヤ-
もうすぐ浅野先生の診察の時間。


私は呼びに来た看護師と一緒に入院患者専用の診察室に向かった。


ドアを開けてもらい中に入る。


「ハルカちゃん、おはようございます」


「…おはよ」


「昨日は眠れましたか?」


入院して以来ずっと眠れなくて薬を飲んでたけど、先生が最近少しずつ薬の量を減らしている。


「うん」


きっと体の方は徐々に回復してきてるんだろう。


「あと半年もしないうちにハルカちゃんはいよいよ18才ですね。してみたいことなどなにかありませんか?」


「18でしてみたいこと?…別にないよ」


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