新撰組と少女
スッパアン
勢いよく襖が開いた。
「ひっじかったさああん!!」
この人、ウルサイ・・・
「そうじぃぃぃ!!
静かに入れといつもいつも・・・」
部屋の主人の言うことを聞かず
私を連れて勝手に入っていく。
「おい・・・。そいつは誰だ。」
「怪しかったので連れてきました。」
「近藤さんを連れてこい。」
「はあ~い☆」
しばらくしてガタイの良い
優しそうな男の人が入ってきた。
「私は局長の近藤勇だ(コンドウイサミ)」
「!!近藤さん、勝手に名乗ったら・・・」
「先に名乗るのが礼儀というものだ。
ほらトシも。」
「チッ・・・
副長の土方歳三(ヒジカタトシゾウ)」
「僕は1番隊隊長沖田総司です
(オキタソウジ)」
「お前、何者だ?」
「私は鳳条院 ゆらです。」
「長州の間者か?」
「いえ。違います」
ジャキン
土方が刀を向けた
「本当のことを吐け。
さもなくば斬るぞ」
「トシ!!」
「ふっ、さすが、鬼の副長ですね。」
「・・・何がおかしい?」
「ここのためなら自分が汚れ役になってやる・・・。
素晴らしい忠誠心ですね。」
「てめえ、何が言いたい?」