記憶の真ん中。
「じゃいいじゃん。詩歩は俺のこと好きなんだから」
「なっ!!」
「だって、そうだろ?」
そうだろって、そうだけど、んなバカな。
そんな簡単に“はい、そうです”なんて言えるわけないし。
それにクラスのみんなが何故か注目してるし。
そんなの言えないよ。
「詩歩は俺が好き。そうだろ?」
もう一度そう言うと、
今度は思いもよらなかったことを言ってのけた。
「だって、俺も詩歩好きだし」
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