ナイショなダーリン-R&M-

*Right

みくside
――――――――
―――――


ようやく泣き止んだあたし。
うわ、目が真っ赤だ。

運悪く和兄ちゃんと出会ってしまって。
色々聞かれちゃったけど。

そんなんじゃないんだ。


ライト……


あたし、何も知らなかったね。
あなたの過去。

薔薇にはトゲもあるけど、繊細な花びらで出来ているって分かってたのに。


ミコトさんの言葉が蘇る――…



“事故やったんや。
でもな。助かってたかもしれん。

ライトの母親は日本名やなかった。

たったそれだけの理由で病院の受け入れに時間がかかったんや。”



あたしは何も言えなかった。
ただ黙っていた。
ライトの作ったピンクのカクテルを見つめていた。

ミコトさんも続けていいのか迷っていた。
あたしはお願い、と目で合図した。

< 146 / 266 >

この作品をシェア

pagetop