その手を離さないで


何で、こんなに突き放しちゃったんだろう…。



「ふざけんなよ!」



冷たく言うと、貴志は怒った様子で、帰ってしまった。



ヤバイ…。



あたし、いつまで貴志を、受け入れられないんだろう。



その答えは、案外早く、そしてアッサリと分かるのだけど…。



今のあたしには、何も分からなかった。




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