お願い、抱きしめて
結局着いた場所は図書館。
休みの日だと言う事もあり、図書館には子供や老人もいてオレは静かになが机がある場所へと向かった。
カタンと、ゆっくり椅子を引き席に座る。
ん…?あ!本読まなきゃ、図書館だし。
図書館=本を読む場所と言うのが、自分の中で定着してて、すぐさま腰を上げて席を立つ。
それから大きな本棚が並ぶ所へと足を進ませた。
古風な匂いが漂って、伸ばす手が迷う。どの本にしようか。どれが面白いのか。なんて、普段思ったりしない考えが浮かんで仕方ない。
あ…。これにしよ。
直感で選んだ本を、手に取り元の場所へと移動してたら後ろから名前を呼ばれた。とても甘くて、甘くて、優しい声。