電車なんか恐くない



荒いリズムを刻む


鼓動に紛れながら


遠くから近付いてくる


電車の音に耳を澄ませる。




聞こえないはずの


ダレかの声が


まるで


私を不安に陥れようとするように



電車と共に



黒い影が



私の心を揺さぶる。




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