やさしい手のひら・前編【完結】
スタート
夏休み中、あれから凌と会うこともなく、
私は由里と一緒にずっといた
お互い一人でいることが嫌だった
でももう夏休みも終わり今日から3学期が始まる

私と由里はおしゃれしようってことになり、
すっかり姿を変えてしまった

「おっーおまえすげー」

「どう?かわいい?」

隣の席の悠人に言った

「なんかあったの?」

「うーん、どうだろうね」

笑って誤魔化した

「パーマかけただけなのになんか違うよな」

今流行りのお姫様巻きにしてみたんだ
自分でも結構気に入ってる

「別れたの?」

「なんで?」

「目が笑ってない」

そうなんだ。自分でも上手に笑えないんだ・・・あの日から

「さーどうでしょうね」

なんとか交わして席に着いた

次は体育館だ。凌に会うことになる



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