やさしい手のひら・前編【完結】
「亜美、その指輪めちゃくちゃ高いの知ってた?」

「うん、知ってるよ。だからもらうの申し訳なかったよ。でも健太くんが選んでくれた指輪だし、いらないって言った方が悪いって思ってもらったの」

「愛だよね~」

「もぉ、また冷やかす…」

「でも値段はかなわないけど私も指輪もらったんだよ」

嬉しそうに私に手を差し出した

「かわいいじゃん。祐介くんが選んだの?」

「うん」

「よかったね。大切にするんだよ」

どんな物でも大好きな人からもらえる物はすべて嬉しい

「クリスマスからずっと健太くんのうちに泊まってたんでしょ?」

「うん。いいでしょ」

「亜美がうらやましい~祐介くんちは親がいるから一泊ぐらいならいんだけど、さすがに二泊はねぇ」

私もきっと健太くんが実家にいたら一泊しか泊まらないだろう

「大晦日は健太くん実家に戻るの?」

あっ、健太くんはきっと、お父さんとお母さんの所には行かない
だとしたら一人で過ごすつもり?もしそうなら私、一緒にいてあげたい

「どうだろ?多分帰らないと思うな。私うちに呼ぼうかなぁ」

「そうだね、一人はかわいそうかも」

「うん…」

あとで健太くんに聞いてみよう



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