極悪彼氏
この男たちはあたしを殴るためにいるんじゃない。



違う傷付け方をするためにいるんだ…。



「イヤッ!!離せってば!!」

「離すわけねぇじゃん。俺たち桜香に結構もらっちゃってんのね。しかも使っちゃったから働かなきゃ」

「お金でそんなことするの!?最低だよっ!!」

「いや~、ひとの男寝取れる君なら大丈夫だよ。同じように最低だから」



男に腕を掴まれたままベッドに連れて行かれた。



意地でもヤられてたまるかっ!!



隙を見て思い切り男のお腹を蹴って。



「優しくしてやったのに…調子に乗ってんじゃねぇぞ!!」



さっきとは違う重い平手。



あり得ないくらい痛くて。



諦めるしかない気がした。



「そうやっておとなしくしてなよ。明日になれば解放してあげるから。全裸で学校にね」



コタローって見る目ないなぁ…。



こんなヤツのどこがよかったんだろ…。



なぜか悲しくなってきて、懇親の一撃。



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