極悪彼氏
軽く抱きしめたらズキッと痛みが…。



アイツらぜってぇ許さねぇ。



「ちゃんと寝れてる?」

「寝れてる」

「よかった…」

「あぅっ…」

「ごめっ!!今の無意識!!痛かった!?」



抱きつかれたらまた激痛が…。



変な声出た…。



マジで…いてぇ…。



「大丈…夫…」

「ホントごめん…」

「腹…減った…」

「ご飯っ!!作るから座ってて!!」



何で我慢しなきゃなんねぇ…。



素直にいてぇって言えよ俺…。



何だよこの感じ…。



ダセェとこはあんまり見せたくないっつー…。



横になったら起きあがるのキツいし…。



やっぱり呼ぶんじゃなかった…。



「コタローって好き嫌いないの?」

「ねぇよ」

「了解」



ソファーに座って動くのをやめた。



夢羽も俺が我慢してるってことを察したはず…。



ヒマだからシャワーを浴びるためにバスルームにやってきた。



コレも一苦労…。



< 159 / 480 >

この作品をシェア

pagetop