極悪彼氏
誕生日プレゼントが現金なんて初めてだった。



あたしが冬休みにリクちゃんの別荘に行くから、その足しにしろって。



超感謝です!!



「16になったんだな」

「なったね」

「結婚できる歳…」

「そうだね~」

「ヤダなぁ~…。嫁になんか出さないからな!!」

「いつかは行くよ」

「ムリぃ~…。パパ寂しくて耐えられない…」



知りません。



いつかはお嫁に行って、カワイイ子供に恵まれるんだから。



ってか…コタローは別荘行けるのかな…。



京太郎さんは大したことないって言ってたけど…。



『京太郎さん、大丈夫?』



お風呂に入った後、メールを入れた。



返事がなくて心配すること数分、電話がかかってきた。



「よぉ」

「元気そうだね」

「あぁ」

「京太郎さんも?」

「元気すぎてうるせぇから帰れって言われたぐらい」

「よかった…」

「お前、今日誕生日だったよな?」



覚えてたんだ…。



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