極悪彼氏
その後、あたしに謝ってからもう関わらないと約束をさせられていた。



ゲンさんに助けられた…。



「マジ痺れちゃった~!!」

「濡れた?」

「うん」

「マジでぇ?触らして?」



えっ、ゲンさんって…こんなキャラなの…?



チャラくない?



「大丈夫?ニャンコちゃん」

「ニャンコ!?」

「怯えちゃって可哀想…」

「あの…」

「あたし?ゲンちゃんの彼女で~す!!」

「ありがとう…ございました…」

「うわぁ~、コタちゃんって激しいんだね」



そう言って首の噛み痕を撫でられた。



エロエロフェロモン先輩には言葉が出なくて。



早く退散してあげなきゃ…。



「コタなら常にあそこにいる。たぶん待ってっから行ってやって」

「うん、ゲンさんも来る?」

「邪魔なら行かねぇよ」

「違う!!ちゃんとお礼もしたいから」

「わかったよ。イチャイチャが先だけどな」



ペコッと頭を下げ、体育館を出た。



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