極悪彼氏
なぜかゲンジが必死に止めている。



「お前が行ったら騒ぎになんだろうが」

「なんでだ」

「滅多に自分の教室にも行かねぇお前がムーを迎えに行ったら…確実に大騒ぎだ」

「じゃあどうすりゃいいんだ」

「呼び出してやっから」



待つのは好きじゃない。



ゲンジがケータイの番号でも知ってんのかと思ってた。



ソファーに座って待っても待ってもやってこない。



「オイ、ゲンジ…」

「ま、待て!!きっともう少しで来るから!!ムーだって授業出たりしてんだろ?」

「優先順位間違ってんだろ」

「あぁぁ~、そうだね…。ムーにはちゃんと教えといてやるよ…」



いつになったら来るんだ。



徐々にイライラが溜まって行き、1時間後に開いたドア。



「ムー!!どうした!?」

「いつものこと」



そう言って笑う夢羽の顔は傷だらけ。



マジで生傷の絶えないヤツだ。



弱いくせにケンカ好きなのか?



「すみません!!探すのに時間かかっちまって…」



ゲンジは他の1年に頼んでいたらしい。


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