Sweet bitter

「課長じゃなくて…“葵衣”って呼んで。ベッドの上くらい…いいだろ?」




「……っ…」




課長の妖艶な表情に、上手く呼吸が出来ない。




「ほら、早く」




課長はあたしの頬を撫でる。




「……葵衣、さん…」




「“さん”はいらない」




「……っ、や…」




あたしは小さく首を振る。




呼び捨てなんて、恥ずかしすぎる。




「ああっ…」




なのに、課長はギシッと音を立てて再び律動し出す。




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