私のそっくりな彼氏
「ん?知ってるけど…なんで?」
「えっえっとね…あんなに似てる人に会ったの初めてだからちょっと興味湧いて…さ」
「ふーん。」
ちょっとにやにやしながら恋は話してくれた。
「生徒会長さんはねぇ、結構有名だよ。あの人目当てでこの学校来る人もいるくらい人気だし、成績優秀、運動神経抜群、容姿淡麗ってな感じにとてつもなくすごい人。」
「……へぇ。」
あまりにも驚きすぎて声出ない…。
そんな人とそっくりな私っていいのかな……
なんか申し訳ない感じがする。
あたしがぼ~っとしている間に授業が終わってた。
「どうしよ…全然聞いてなかったよ」
「大丈夫じゃない?だって紗和のお兄さんあの原田先生でしょ?」
なぜそれを!?
誰にも話したことないのに!!!
「なんで知ってるの!?」
「原田先生もこの学校の有名人だよ?知らなかったの?」
「そんなの初耳なんですけど?」
「紗和ってほんとっ何も知らないだね。原田先生この学校では一番人気の先生だよ。」
「そうだったんだ。」
お兄ちゃんあたしにくらい言ってくれればいいのに。しってたらこんな学校来なかったのに!!!
なんかムカつく~~~
はめられた感じがするんですけど!!?
「…わ…紗和!!!危ないよ!?」
「へ?」
ドンッ!!!
「キャッ」
なっ何!!?
「イてて…君はよく人にぶつかるな…そっくりさん。」
この声は…
「うわわっすいませんっっ」
「いいよ。そっくりさん」
何その余裕の笑顔…しかもそっくりさんそっくりさんってなんなの!!?
「ん?どうしたの?そっくりさん」
「そっくりさんじゃないです!あたしは紗和!原田紗和ですよ!!!」
「!!ぷっ君面白いねそっくりさん」
だから違うっつーの!!!
なんか想像してた人とまったく違うんですけど!?
「もういいです!!失礼します!!!」
「あっ待ってよ、紗和ぁ!」
なんなの?なんなのあいつ!?ほんとっに意味分かんない!?
なんか見られてる感じするけど無視無視っ
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