死んだ瞳の綺麗な人間

動き出し壊れるその前に

・朔人side・
柳瀬椎が出て行き
雅也が出て行き
星羅も出て行ったのを
確認して
俺は
ある奴に
電話をかけた。

「もしもし。
久しぶり──。」

「あ~だな。
で、何が
あったんだ?」

何があったんだ。って
何かあった事
前提何だね。

でも
本当に
察しがいいな。

毎回、毎回
感心するよ。

まあ
分かってる様だし
ささっと言いますか。

「星羅が
戻って来た。」

「知ってる。」

「やっぱり。
相変わらず
──の情報網はスゴいね。」

「まあな。
で、《夢龍》に
入ったか?」

ははは。
本当に
どこまで
知ってんだか。

「入ったよ。
まあ
ほとんど
柳瀬椎の
無理矢理だけど…」

「そっか。
椎、が…な。」

ん?椎って…

「──って
柳瀬椎の事
知ってるのか?」

「まあな。
まあ
それは
いいとして…
こっちのが
ちょっと
やばいぞ…」

やばい?

「何が
やばいんだ?」

「星羅が
《夢龍》に
入ったって事は
あの事件が
また
起こるかもな…」

―――…っ!!

「……そうだな。」

「朔人
早くケリつけるぞ。」

「あ~。」

「じゃあ
また何かあったら
連絡くれ。」

「分かった。」

そう言って
電話は終わった。


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