社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)



「寝る」





食い入る様に見ていたはずのバラエティー番組をブチッと消し、ソファー立ち上がった拓斗さんは多少ふらついてる感じがする。





「支えますか?」

「いや」





危なっかしいけど、拓斗さんはいいと言うんだから私は拓斗さんを支える事は出来なくて。





―――バタン―





「大丈夫かなぁ?」





閉まったリビングの扉にそう呟く事しか私は出来ない焦れったさが嫌になる。





「明日のご飯…」





体調が悪いようだしお粥とうどんかな?


冷蔵庫の中にうどんはないから開店時間にスーパーに買いに行こう。


朝御飯はお粥かな?


拓斗さんの事が心配でなんだか心なしかむずむずする――…






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