社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)



「拓斗さん、お帰りなさい。お仕事お疲れ様です」

「あぁ」

「体調はどうですか?」

「大丈夫だ」





今日はいつもに比べ随分早く帰ってきた拓斗さん。


そしていつもなら帰ってくるとすぐに着替えや持ち帰った仕事をする為に自分の部屋に入るのに、今日はリビングに5分近くいる拓斗さんにビックリしていると。





「これ…」





そう言って拓斗さんが鞄の中から取り出したのはお弁当箱ならぬタッパで。





「タッパですみません」

「いや」

「でも、これからは大丈夫です!帰りにお弁当箱を買ってきましたから」





お手頃の値段であって本当良かった。


そして、なんと!


サイズは違うけど私と拓斗さんのお弁当箱がお揃いだったり。



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