社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)



「一体、これはなんだ?」

「なにって朝ご飯です」





トーストにスクランブルエッグにサラダにウインナーに、あとはジャムがあれば完璧な朝ご飯かな?





「一食も二食も作る手間は一緒なんです。だから今日は拓斗さんのも作っちゃいました」





あえて拓斗さんの為に作ったとは言わなかったけど。


それでもやっぱり迷惑だったのかな?





「あの…。勝手に作ってしまってごめんなさい」





黙り込んでソレを見てる拓斗さんは怒っているように見えて。





「すみません。私が食べますから気にしないでください。私っそんなに少食じゃないから二人分はペロッと」





少し焦りながらそう言ってると、新聞を持つ拓斗さんの手が動いた。



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