社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)



今日の朝ご飯は和食。


焼き魚にお味噌汁に冷やっこにご飯に納豆に、あとは味がついた海苔。





「そういえば」





――拓斗さんがお休みっていう事は私が作ったお弁当はどうなるんだろ?





「大丈夫だ。弁当なら昼に食べる。だから気にせず行ってこい」

「えっ」

「違うか?」





私がぷるぷると頭を横に振れば拓斗さんは何も言わずにご飯をぱくり。


拓斗さんって凄い。


また私の考えてた事を当てちゃうなんて…





――――――――

―――――

――





「いってきます」





誰もいない玄関にそう呟いて私はガチャッと玄関の扉を閉めた。


待ち合わせ時間には早いけど遅れたくないし行こうと思って。



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