社長の旦那と恋知らずの妻(わたし)



事が終わったのにも関わらずぐたりぐったりで、息絶え絶えの私の背中を拓斗さんは優しく撫で続けてくれている。





「辛いか?」

「ううん。だいじ、ょうぶです」





身体全体が脱力感で凄いけど身体の底から幸せに満ちているから平気。





「ごめんなさい」

「優子?」

「私がここにいたら拓斗さんゆっくり寝られませんよね」





早く自分のお部屋に戻らなきゃと思っているけど身体が思うように動かない。


拓斗さんは明日もお仕事があるのに…





「もう少ししたら戻ります」

「いや、このままでいい」





えっ?


私は視線を拓斗さんの顔に移す。





「今日からは一緒だ」





そっ、それって…



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