天神学園高等部の奇怪な面々Ⅸ
届いたのは2年生が向かった修学旅行先からの生徒のメール。

『おめでとう丹下君、雛菊ちゃんに彼氏が出来たよ!』

携帯ではそんな文面が踊っていた。

「ひ、雛菊に彼氏だぁ?」

龍太郎の声に。

「え!」

「まじぇっ?」

「あの麗しの小麦色スレンダーお姉様に彼氏?」

「くそっ、やはり危惧していた事が起きたか!」

「お姉様が修学旅行からお帰りになり次第、俺が告白しようと思ってたのに!」

雛菊のスペシャルハレンチぶりを知らないクラスの男子生徒達が、ワラワラと龍太郎のもとに集まり、即座に安眠妨害罪によってレーヴに蹴散らされた。

暴風のように暴れ狂うレーヴの攻撃を掻い潜りながら。

『あの破廉恥な雛菊を射止めた恥知らずな男は誰だ!』

龍太郎は返信した。

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