ゴブリン! ゴブリン!


「そーだね、プー姫…」
「うん……って、オイマテ」
 プー姫のウェディングドレスのお尻辺りから、シックス君の声がしました(オイマテ)。そんなシックス君にプー姫はビシーッとノリツッコミです。


「あっ、シックス王子様っ!」
 ペーコちゃんがウェディングドレスの裾をめくって、青色のスケスケ下着を覗いていた、シックス君を指差します。


「あっ、ヤベッ。思わず声出しちゃったっ!」
「きゃーっ! シックスのえっち!(赤面)」
 赤面しつつ、プー姫は慌ててお尻を隠します。


「コラッ! 待ちなさいっ! シックス王子様っ!」
「わははっ! メンゴ、メンゴ! 逃げないってば。僕は式の前にプー姫に話したい事があって来たんだ」
 シックス君はタキシード姿で、にっこりと笑いました。


 プー姫の正面に歩いたシックス君。傅き、シックス君はプー姫の左手を取り、手の甲にキスしました。


 「あっ」と言って、プー姫は赤面します。そして、シックス君はこう言いました。


「形式めいた「誓いの言葉」ではなく、「心からの言葉」として、そして一人の男として、プーに言いたいんだ」


「「心からの言葉」?(きょとん)」


 シックス君の顔が、とても真剣に、そして優しくなります。シックス君とプー姫の視線が、官能的に絡まりました。


「愛しているよ、プー。ずっと、ずっと一緒にいよう」


「……! シックス……」


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