SilverBeast
 浴室から出て寝室に戻る。

 当然、唯の姿は無い。


 キッチリと整えられていたベッドにも、彼女の痕跡は無かった。


 忘れよう……幸か不幸か、明日唯は休みだ。
 会うことは無い。


 好きだったことは忘れられなくても、今日のことは忘れよう。


 彼女の心に、俺の居場所はもうないのだから……。


 
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