SilverBeast

逃走




 目が覚めると、唯は一人だけでギンの布団の中にいた。

「……あれ?」

 朦朧とする頭を根性で回転させて、思い出す。


「!ギン!?」


 思い出したと同時に飛び起きた。


(好きなんだって……ギンを選んだんだって伝えなきゃ!)


 そう思い見回すが、求める姿は部屋の何処にもない。

 代わりに、枕元に二つに折りたたんだメモを見つける。



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