SilverBeast




 何も考えず街を徘徊していたギンは、いつの間にか何処かのビルの屋上に来ていた。

 その場に立ち尽くし、明るくなった空を見上げる。



 思い出すのは、気を失った唯の姿。


 目隠しと、口に詰めた布を取って頬が濡れていることに気付いた。




 泣いていた……。



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