SilverBeast

 ギンは、自分の部屋で電気もつけずに呆然としていた。


 唯に拒まれてしまった。



 そして、また彼女に酷い事をしてしまった。


 辛そうな唯の顔を思い出し、ギンの顔は歪む。


「離れて……行かないでくれ……」

 ギンは自分の体を抱きしめ呟いた。


 ずっと昔、自分がまだ人だった頃の唯一の記憶が蘇る。




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